シーズンイン

こんばんは、とらパパです。

世界ではロシアのウクライナ侵略戦争が進行しており、報道を見聞きするたびに目をそむけ、耳を塞ぎたくなります。

ロシア側に立った報道というのがないので私が入手できる情報だけを頼りにすると、ロシアは軍を撤退するという偽情報を出して相手を油断させ侵攻を始めた、ウクライナの一部の州の独立という名目でウクライナを併合しようとしている、攻撃を始めたのはウクライナ側だと言っている・・・などロシアはとんでもない嘘つき国家というイメージばかりが先行します。

自分がこれまでの人生で接することのあったロシア人を思い出してみると、好戦的な人々とはとても思えずニュースが出るたびにこれだからロシアは・・・という風潮を自分なりにロシア⇒ロシア政府⇒プーチン⇒戦争する国という感じで、頭の中で変換しながら国で一つのイメージをもたないよう意識しています。

ただ、この作業は疲れますし、どこかで楽に考えたい自分がいるのが分かります・・・。戦争は人間の負の側面ばかりが映し出され本当に嫌な気持ちになります。

日本でもこの機を逃さず?火事場泥棒のような政治家たちが「核共有」の議論を始めようと息巻いています。こんな政治家たちが日本の中心にいるなんて情けなくて涙が出そうですが、それを良しとしている国民が過半数いるわけで・・・。

失礼しました。ブログの趣旨からだいぶ外れているので本題に戻ります。

戦争にコロナ、世の中の動きはいろいろとありますが、それはそれとしてまずは自分の生活を精一杯充実させ、早く生計を立てることを考えなければなりません。

農業の方ですが、昨日最初の定植用の苗を受け取り本格的なシーズンインとなりました。

苗を受け取るにあたって数週間に渡って少しずつ準備を進めてきた訳ですが、いざその日がやってくるとやはり緊張が高まります。昨日は受け取った苗をハウスに入れるところまででした。

苗は真ん中の透明のビニールのところに置きました

そして今日「鉢上げ」です。鉢上げは昨年4月のブログで触れたのですが、プラグ苗というトレイに乗った状態の苗を土を詰めたポットに移す作業になります。今回、思わず自分の研修記録を見返しましたが、ちょっとした発見があり見返すのは重要ですね。

自分達だけで作業するのは初めてですので、約1,800本の移植にどれくらい時間がかかるのか見当がつきませんでしたが午前9時から始めて12時半すぎに終了することができました。

鉢上げは午後3時までには終える・・・という平取町のガイドラインがありまして、それには間に合ったので一安心です。途中、先輩のIさんご夫婦にも見てもらいアドバイスをもらったり大変助かりました。先輩の皆さんも気にかけていただき心強いです。

手前の青い箱の上に乗っているのがプラグ苗です。これをポットに移していきます
鉢上げ完了後の様子

私たちは今年4回の定植を予定しています。今日で一回目の鉢上げが終わり鉢上げ作業はあと3回です。少しずつスピードを上げていければと思っています。

鉢上げが終わるとしばらくはハウス内の「温度管理」が重要な仕事となります。

春の訪れが近い北海道と言えど、まだ毎日氷点下になりますので暖房機は夜の間ずっと稼働しています。ですので暖房が重要なのは言うまでもありませんが、これは暖房機の設定を間違えずにできていればクリアできます。

もっと気を遣わなければならないのが逆の「高温」対策です。苗を低温だけでなく高温にさらすことも今後の生長に大きな影響を及ぼします。

ハウス内の温度は太陽の出方でびっくりするくらい変わります。昨日の午前中、外は2-4℃くらいだったのですが、天気が良くハウス内は49度くらいと灼熱地獄になりました・・。とらママはここで「整いそう」と言っていました絵文字

平取町のハウスは一般的なハウスと違って、ビニールが二重・三重構造になっていたり、天井部分に「天窓(てんそう)」と呼ばれる通気口が設けられています。開けられるところをうまく使って温度を上げ下げするのが「温度管理」の基本になります。

最近は就農するとハウスの外側のビニールが自動で巻き上がる機能を付ける方がほとんどなのですが、実践農場ではそのような便利なものはついておらず、まずは体で覚えることが重要になります。

温度管理を少しでも効率的に進めたく、いくつかの温度計を使っているのですが今便利なのが以下です。

「スイッチボット」の温湿度計

ハウス内にWi-Fi環境を作れればこの温湿度計でどこにいてもハウス内の温度・湿度状況を確認できます。この温湿度計は旧モデルであれば1個1,500円ほどで入手可能です(セール時)。

私たちはとりあえず4個ほど購入し、ハウス内のいくつかの場所に取り付けてみました。

取り付け後の様子

温度計の設置場所は当初よく考えていなかったのですが、苗の生長点あたりを狙って設置するのが良いと先輩Iさんからアドバイス頂き、急遽見直しました。現在で言うと地面にかなり近い位置になります。

4か所設置しましたが、温度は結構ばらつきがありますね
温度、湿度の分布はミクロ、マクロ両方で確認可能です

農業の知識レベルが上がってくれば温湿度の情報だけでは不十分かと思うのですが、私たちのようなビギナーには夜間に暖房機がちゃんと動いてくれているなとか、ハウスの温度がとりあえず適温に保たれているな・・・とかの確認に使えるのでまずはこれで十分に思います。

温度でもう一つ確認が必要なのは「地温」です。ハウス内の温度は暖房機でコントロールできますが、この時期地面は暖房の設定温度以上には上がってきません。

対策はいくつかあります。ただ、私たちは今年何もしないことを選択したので自然に任せるしかないわけですが、目安として把握する必要があります。

これは暖房前ですが夜間の最低気温が2.9℃になっており、これでは苗が死んでしまいます。。

夜間の適切な温度というのもガイドラインがあり、平取町で研修を受ければこれらの知識は得られますのでご安心を。

これからしばらくはハウスに常駐して「温度管理」を身をもって習得する段階に入りますが、最後にデメリットについても触れておこうと思います。

天気を見ながら今日は曇りだから大丈夫と思っても急に晴れてハウスに急行したりということが多々あると聞きます。ですので土日など家族で出かける際も念のため誰かが家に残るといったことが必要になるようです。

北海道の春は長い冬が明けた絶好のお出かけ時期だと思うのですが、トマト農家である以上それを満喫するのは難しいと思った方が良さそうです。何もせず家にいるのも仕事・・・と割り切った方が楽かもしれませんね。

長くなりました。次回は温度管理の状況についてご報告しようと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です