就農の決意について
こんにちは、i夫です。
鹿を轢いたやら熊に襲われただの、北海道らしいニュースも特に無いまま日が経ってしまったので、今回は就農の決意についてお話させてください。
そういえば、らしい事といえば、初めてクマ肉食べました、猟師さんが撃たれたもののお裾分けです。美味しかったでクマ。
前職は会社員でしたが、このまま会社員を続ける人生が良いのかを考え始めたのは今からおよそ5年前、新卒で就職してから3年経った頃だったと思います。いわゆるクォーターライフクライシスでした。
自分でもどうしたいのか漠然とした中、ある日何を思い立ったか就農フェアに足を運んだのが就農の最初のきっかけでした。いえ、クオカードがいっぱい貰えたからでした。
最初は北海道に限らず「瀬戸内で柑橘もいいなあ」「北海道で酪農は大変そうだなあ」「北見や富良野で大規模農家?」「事業継承のパターンもありか?」なんて見ていました。そんな中で伺ったのが平取町のブースで、話を聞いた限りの第一印象では、他のところと比べてもしっかりしていて安心感があったのを覚えています。
当時は事業継承で入るのが一番イイ、なんて考えていましたが、やはり各所の担当者の話を数聞けば聞くだけ「難しい」という言葉が出てきました。実際そうなんだと思います。今の時代にあるべき形なのかもしれませんが、障壁は多く厚いことと察します。
そんな状況でしたが、そもそも自分が思い描く理想像を考えた時に、北海道旅行で大地と自然に憧れを抱いたこと、北海道らしい生き方-仕事→農業、と繋がっていき、ジョジョに就農する意欲は高まっていきました。
両親にも同僚にも相談して、よく言われたのは「北海道の会社に転職すれば良い」と。確かにそれもそうなんですが、なんというか会社員ってアレじゃないですか。アレがあったりアレもあったり。アレが苦手でクライシスしてたと思うので、その選択をしても同じ状況に陥る不安がありました。ですが、自営業の自由さに溺れたい、デジタルデトックス+都会デトックス、北海道と地球を耕したい、などという望みもあり、農業という選択が間違いないと信じています。
その後、方向性も固まりつつある頃に平取町を訪問することになり、新規就農された先輩にお会いしてお話を伺った中で、自分と同じ境遇で就農された方が多いことに驚きました。また、何よりコレなんですが、皆さん「農家は大変だ大変だ」と言われるんですが、皆さん顔つきが違うなと感じます、笑顔が綺麗です。また、今はまだ研修中でその大変さを全然味わってない自分が言うのもおこがましいのですが、大変イコール不幸ではないと感じています。
脱線しましたが、平取町に来て就農を本気で意識するようになった頃に、コロナが始まりました、あと子供が産まれました、そんなこんなでやや1年2年は時が過ぎ、ついに平取町の就農に応募した次第です。
…最後端折りましたが、多分みなさんその最後の一歩がめちゃくちゃに悩まれると思います。私も、今となってはコロナや出産を言い訳にして先延ばししてたんではないかと思うほどです。その一歩が人生を大きく転換させる一歩なので軽率な決断はできないと。誰かに背中を押ししてほしかったり、バラ色の将来収支計画を作って自分を奮起させたり、結局なにが最後のトリガーだったのかは思い出せませんが、今はこうして平取に来ることができました。振り返ってみると大した関門じゃなかったと。そんな重厚な門じゃなく、ハリボテ門だったかも?
今まさにノッキンオンヘブンズドアしてる君…
ゴゴゴゴゴゴ
ヘブンズドアーッ!君は振内に就農を決意する!
i夫
あと書き忘れを思い出したんですが、平取に就農するのって実は難しいのかな?と思った要件があって「農業経営に対する家族の積極的な協力が得られ夫婦で研修できる」ってところです。夫婦で同じ方向、それも農業っていったら、やっぱりキツイでしょうし、ご主人は良くても奥さんはムリ、とか子供がアレでとか、多々要件を満たさないケースがあるだろうな、狭き門なんだなあと。そう考えると、私は恵まれているなあと。この選択を考えられることがまず幸せなことだなあと、ふと思ったんだクマ。
クマ