平取のアイヌ文化

イランカラプテ(アイヌ語の「こんにちは」)!

お久しぶりです。とらママです

こちらはだんだんと雪が溶け始め、南から戻ってきた白鳥の群れが「クワァ~」と鳴きながらV字形で空を飛んでいたりと、春が近づいていることを感じさせます。

前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまいましたが、今回は前回の予告通り、平取(びらとり)町のアイヌ文化についてご紹介したいと思います

最近は漫画『ゴールデンカムイ』や白老(しらおい)町にオープンしたウポポイ(民族共生象徴空間)でも注目されていますよね。

皆さんご存じかと思いますが、アイヌ民族は北海道の先住民族であり、ここ平取町にもアイヌをルーツとした方々が多く住んでいます。

町内の地名の多くがアイヌ語由来で、例えば「平取(びらとり)」はアイヌ語で「ピラ・ウトル(崖の間を意味)」、ここ振内は「フレ・ナイ(赤い川、鉄分が多くて赤く見える沢がある場所)」というような具合です。漢字は当て字なのでなかなか読めないですよね

明治時代初期にイギリス人の女性探検家イザベラ・バードが日本人通訳と二人で横浜から陸路で目指したのは、ここ平取のアイヌ集落でした(漫画『ふしぎの国のバード』は、彼女の旅の大変さだけでなく、当時の日本の様子も知れて面白いですよ)。

町内にイザベラ・バードが歩いた道が散策路(foot path)として整備されています。

写真は「義経神社」前にて。源義経が追手を逃れ平取にたどり着き、アイヌの人々に農耕や機織り等の技術を教えたという言い伝えがあり、アイヌの人々から尊敬され神様として祭られています。

振内から車で南に15分程の場所にある二風谷(にぶたに)地区にはアイヌ文化博物館や工芸伝承館ウレシパ、資料館等が集まっています。

アイヌ文化博物館。

博物館前の伝統家屋ではアイヌ語のお話を聞くことができます。

アイヌ工芸伝承館ウレシパ

かわいいアイヌ模様のペンダントやタンブラーなどを自分で作ることができます。

アイヌ木彫や刺繍の有名な工芸家さん達の多くがここ二風谷地区を拠点に活動されています。最近道内で放送されているACジャパンのCMに出演されている関根摩耶さんも二風谷出身なんですよ。

町では様々なアイヌにまつわるイベントや講座が開かれていて、私たちも昨年は色々と参加し楽しかったです。町内の方だけでなく町外の方も参加できるので、ご興味のある方はぜひ

↑「アシリチェプノミ(新しい鮭を迎える儀式)」参加者みんなで伝統漁法で鮭を採った後、美味しい鮭汁(チェプオハウ)を頂きました。

↑参加者で木々を集めて「狩り小屋」を作った後、美味しいイナキビ団子(シト)を頂きました。

町内では刺繡や木彫、踊りや料理、アイヌ語などを学ぶこともできるので、今後挑戦してみたいなと思っています。振内の方々や農家の先輩には農閑期などに工芸をされている方もいらっしゃいます。

平取アイヌ文化保存会の料理教室で作った料理。

左からシプシケプメシ(イナキビと豆のご飯)、チ ポルシエモ(イクラとジャガイモの和え物)、キトピロ(行者ニンニク)のキムチ漬け、アマチェプ(焼き鮭)、チタタプ(鮭のお頭・白子と葱のたたき)、チェプオハウ(鮭と野菜の汁)

みなさん、アイヌ文化を身近に感じられる平取にぜひ遊びに来てくださいね!

次回(たぶんとらママ最後⁉)は、以前とらパパから話題を振られた「女性の農作業着」をご紹介したいと思います

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