機械研修
こんにちは。とらパパです。
こちら振内では時々雪が降ってはすぐ溶け、ここ最近はまったく雪がありません。振内から車で25分の日高のスキー場は12/25からオープンとのことですが、雪は大丈夫なのでしょうか。私もせっかくの機会なので、学生以来やっていなかったスキーをやってみようと思っています。
さて、予定通り11月末でWさんのハウスでの農家研修が終了しました。この8か月間、振内での生活をサポート頂き、トマトの営農についての流れを一通り勉強させていただき、本当にあっという間でした。Wさんを始め、周りの先輩方に支えられ、何とか1年目を終えることができました。
12月からは来年の準備に入っており、平日は毎日何か予定が入っているため意外に忙しいです。
先週は2日間、トラクターや暖房機など機械ものの使用方法についての研修がありました。いずれも今年の農家研修の中で部分的に操作することはあったのですが、体系だてて研修を受けたのは初めてで、来年に向けてとても勉強になりました。
私たちと同時期に就農する予定の研修生(同期)は他に2組いらっしゃいますので、3組合同での研修でした。皆同じような疑問、悩みがありますので共有できるのは有難いです。
それではトラクターについての研修内容を記載したいと思います。
①基本的なこと
・疲労がある時、体調の悪い時は運転しない勇気も必要
・作業にあった服装にする。ニッカポッカなどダボついた服など機械に挟まるようなものはダメ
・もし貸し借りする時は必ず使い方を理解してから。壊したりするとトラブルになる
研修指導員の方からトラクターの構造について解説頂きました
②運転に関して
・必ず左側から乗ること。フロントローダーなど操作系のレバーやボタンは右側に集中しており、乗り降りの際、それらに触れる可能性があるため
・全ての操作系のギアはニュートラルにしているのを確認した上でエンジンをかける。降りる時も同様。
・冬は予熱が必要。予熱ランプが消えてからキーを回す。
・ブレーキは連結と片ブレーキの両方で使える。片ブレーキを使うのは低速かつ回転する時だけ(小回りで回転できる)。移動時は必ず連結にすること。なお、トラクターはブレーキを踏んだだけでは止まらない。必ずクラッチを踏むこと。
・エンジン始動時、クラッチとブレーキを踏んでからイグニッション
・ローダーの動きを早くするにはエンジン回転を上げる
・アクセルは2つある。ハンドアクセルは一定の作業をする時。フットアクセルは回転ムラがあるため移動時など。
・パーキングブレーキは踏み込む。動かすときは必ず解除する。
・進行時に畦があった場合は、転倒防止のため畔に対して直角に入る
・後進作業の時は前後の重さのバランスを考えて。フロントローダーを外すこともある
・作業中は人、子供を近づけない
・フロントローダーなどに人を乗せない。エンジンを切った後でもフロントローダーは動く。万が一乗せて作業する場合は安全を十分考慮
・旋回時には十分すぎるくらい周りを確認する。トラクターは死角が多い
・運転中は他の操作をしない。スマホなど。トラクターの速度は遅いため手持ち無沙汰になってスマホなどいじってしまい事故が発生することがある
・傾斜地で止めるときはフロント、ロータリーはおろして副変速はL(ロー)に入れる
・道路の端に寄りすぎない
・高速で移動する場合は運転技術が備わってから
・安全フレームは走るときは起こす
・終了時に降りて周りを一周して異常がないか、ゴミがないか確認
・ギア交換。主変速、副変速どちらからでも大丈夫
・PTOは一分間に540回転させる必要がある。作業時には2000-2500回転で回さないと性能が出ない
・ゲージ輪の高さで深さを決める。深くしたい場合はピンのポジションは下にする
・PTOを始動させる時、ポジションは真ん中あたりにする。高いとシャフトに負担かかる
・PTOのギアは最初一速から。PTOを回してからポジションを下げる。土に触れてからだとチェーンに負荷がかかる
・水平自動機能がついていればトラクターが傾いたら自動的に水平に直す。あった方が良い。
③メンテナンス
・点検時、停車時はフロントローダーを下げて、(後ろの)ロータリーを下げる
・洗車は整備の一番の基本。故障発見につながる。軽症のうちに対処できるようにする
・鍵は必ず抜くこと。イタズラ、盗難防止
・ロータリーを上げて点検する場合はエンジンを切ってから。油圧ロックがかかっていればエンジンのオンオフに関わらず動かない。フロントローダーにもロックバルブがあるがバケットは動くので注意
・点検後などカバーを外したときは戻してから使用する
・フロントローダーは中途半端な高さにしておかない。下げておくか、高くあげておく。
・点検時には必ずエンジンオフ
・二人で作業する時は必ず大きな声で。合図を決める
・ハウス内で使用する場合、換気すること
・暖機運転は必要。状況によるが10-15分くらい。水温計が上がってから運転開始する
・エンジンかけるときは必ず座ってから。何かあった時にすぐにクラッチ、ブレーキ踏めるように
・点検整備用の工具は管理をしっかり。整理整頓しておく
・油圧の圧力はとても高い。ホースなどが破れた際には手を触れないこと。漏れ出したらすぐ修理を依頼する。万が一、油などが目に入ったりなどしたらすぐ医者へ
・タイヤの空気圧は目視で良い。少ない場合はエアーを足す。どうやって。コンプレッサーを用意。パンクしたらその場で止まる
・バッテリー点検時には火気厳禁
・給油口にゴミ侵入防止用に網がついているが、網が付いた状態で給油する
・安全フレームは転倒時の挟まれ防止。極力つける
・冬の軽油は冬用を使う。春用を冬に使うとエンジンがかからなくなる
・オプションで外部油圧をつけられる。草刈り機をつける場合など
・レベラーの調整は自分でできる
・エンジンオイル交換。春と秋で一回ずつ。