研修記録 ~鉢上げ~

こんばんは。とらパパです。

研修は先月末からスタートしていますが、今回は本日の研修の内容を記録しておきたいと思います。

本日の作業は「鉢上げ」という作業でした。

鉢上げとは、平取本町の育苗センターで育てた苗を自分のハウスでポット鉢に移し替える作業のことを言います。種から苗を自分で育てる方もいらっしゃるようですが、大半の方が、育苗センターで育てた苗を購入して、そこから自分で育てる形になります。

研修農家のWさんのハウスではこの作業を行うのは今年3回目、ちなみに私がこの作業をするのは今回で2回目になります。というのも、トマトの栽培は時期をずらして、複数回行うためです。私が3月中旬に振内に来た時には既に1回目の鉢上げは終わっていました。3月末に2回目(私の1回目)、そして今回が3回目でした。

時期をずらすのは、複数の目的があるかと思いますが、一番は忙しさのピークをずらすためのようです。大規模農家の方は問題ないかと思いますが、平取で農家をされている方はほとんどが家族経営ですので、収穫がまとめて一度にきてしまうと、とても仕事が回らなくなります。そもそもその前の準備や管理も追いつきません。

それでも収穫の最盛期である7,8月はとんでもなく忙しいとお聞きしていますが…。また、収入の分散、トマトに関わる病気や災害時のリスク回避の目的もあるようです。

さらに補足ですが、苗の受け取り⇒鉢上げ⇒定植という流れがあり、3月定植用の苗、4月定植用の苗などという言い方をします。もっというと4月でも4/○日定植、など複数回に分かれています。5月、6月も同様に分かれていて、各農家が翌年の定植計画を年末までに決めるとのことです。

今回の鉢上げは5月中下旬に定植するための苗になります。定植については、またの機会に投稿しようと思います。

私は、平取=トマトのイメージでしたが、それ以外にきゅうり、寒締めほうれん草、アスパラ、ブロッコリーなどの農家さんがいらっしゃいます。もちろん兼業されている方もいらっしゃるかと思います。ただし、現実的に平取で町の新規就農のルートに乗る方は、最初はほぼトマト一択になるかと思います。

話が飛びました。さて、鉢上げですが、育苗センターで前日に受け取った苗(プラグ苗と呼ぶそうです)がトレーに載っています。このトレーには128本の苗があります。

Wさんのところでは今回の5月中下旬の定植用として約5,000本の苗を予め用意しておいたポットに移し替えることになります。

※病気の予防のため、手袋は新しいものを使います。

右側のビニールで覆ってある一列が準備してあるポットです。

真ん中にある明るい緑色のものが、プラグ苗でトレーに載っています。これを左側のポットに移し替えていきます。

これがポットで、前もって土を詰め、水をやり、写真の道具を使ってポットに穴を開けておきます。ちなみに穴あけのこの道具は自作する必要があります…。 

Before①
Before②
After

研修中の私達はWさんご夫婦に比べ、かなりのスローペースなのですが…、午前中に鉢上げ完了です。

移し替える際に、苗の生育状態を確認する必要があります。あまりに小さいもの、奇形、芯がないもの、子葉が3枚あるものなど、可能な限りチェックして、NGなものははじきます。ただ、目が慣れていないとこの作業は難しいのです…。

明らかなものは私達でもはじきますが、グレーなものはWさんに確認、気が付かずスルーしてしまったものもあったと思います。ここで見逃しても、毎日の苗の確認、鉢広げ、定植時など、チェックポイントはいくつかあります。でも、早い段階で気付けるようになりたいですね!

午後は還元消毒前の作業として、トラクターを使って「鎮圧」という作業を行いました。ロータリーで耕した後の踏み固めですね。写真は最後の仕上げを行っている親方のWさん(旦那さん)です。今日は一棟で終了です。

帰るときにお腹が空いていそうなシロちゃんが現れ、鳴きつかれましたが、Wさんからエサの許可をもらっていないので…。ごめん、シロちゃん!

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