最近のラジオから

こんばんは、とらパパです。

今週は息子が熱を出してしまい、平日、妻は在宅で研修はお休みを頂きました。収穫はかなり落ち着いてきましたが、まだ多い日もあります。

今の時期、各農家で今年はどれくらいの売上、収量になりそうか、着地点が見えてくるようです。以前、平取トマト(&きゅうり)部会の会長さんがおっしゃっていましたが、平取の160軒の農家全員が幸せな一年になっていると良いですね。私たちも来年そうなれるでしょうか。

さて、今回は農業とはまったく関係のない内容です。

収穫は個人作業になるので、音楽を聞いたり、ラジオを聞いたり、無音だったり、皆さんそれぞれです。私はいろいろと試してきましたが、夏ごろからNHKのラジオが多いです。

夏の朝に家を出る時には冷たい空気が張りつめていて、ラジオ深夜便が終了間際の時間のため「今日という日があなたにとって素晴らしい一日になりますように」なんて言われると、気持ちが新たになります。私は老人化しているのでしょうか・・・。

その後午前中は、マイあさ→らじるラボの流れです。

そんな感じで収穫中に聞いて、面白いなと思ったことを書きたいと思います。

①マラソンランナー大迫傑さんのインタビュー

オリンピックのマラソン後数日たってからだったと思います。NHKのテレビでもやったのかもしれませんが、私が記憶しているのは以下のような話。

大迫選手のオリンピックマラソンの成績は全体の6位でした。ゴール直後のインタビューでレースは100点満点だったとコメントしたそうです。

多くの人が100点というと金メダルではないか、と思うのになぜ大迫選手は100点と答えたのか。

端的に言うと、これ以上やることはないと思うほどのトレーニングを積んで臨んだオリンピックで、自分の力を出し尽くしたからということなのですが、そこからが少し興味深かったです。

大迫選手いわく、自分の幸せと人の幸せを比べる必要はないとのこと。

たとえ話としてしたのが、朝食について。ある日、朝食に食べた牛丼定食が最高に美味しくて幸せを感じた。その後、たまたま見た他人のSNSで高級ホテルのレストランでキラキラした朝食の写真をあり、自分のさっきまでの幸せが急に色あせて見えた。

大迫選手自身、そう感じることは人間として当然あるけれど、自分の感じる満足感や幸福度を他人と比べる必要はない。自分の感じる幸せを大事にしていると。

SNSで他人の投稿を見ると気分が悪くなるので見ない、という気持ちは私は少なからず分かるのですが、それを見た上でも気持ちがブレない(ブレないように自分を保つ)となるとすごいですね。

また、キラキラを感じさせる投稿にも、裏では人並外れた努力なり、ドロドロしたものもあったりするわけで、表面だけで捉えないことも大切ですよね。

有り体に言えば、「ナンバーワンではなくオンリーワンを目指す」大迫選手ですが、その姿や言葉は昔ヒットしたアイドルの薄っぺらい曲の何倍も説得力があるように感じました。

②TBSラジオ 明日のカレッジ

最近はNHKを良く聞く私ですが、土曜の朝だけは前日夜に放送されたTBSラジオの「明日のカレッジ」を聞いています。

「明日のカレッジ」は平日毎日22時から放送していて、社会的なテーマを扱っている番組です。これも面白いのですが、その中でも金曜日だけは武田砂鉄さんというライターの方が担当しています。この方の物の見方や扱うテーマがシニカルでとても面白いです。

印象的だったのが、先々週の放送の冒頭で、ビジネスにスポーツの用語を持ち込んでくる人(政治家)には気を付けている…という内容です。

例えば、仕事で躓いている人に、「イチローでさえ10回の打席で7回凡退するんだから、くじけるな」というようなことです。

まずもってビジネスとスポーツでは前提が違う訳で的外れもいいところなのですが、そもそも野球の例えを平気で持ち出すこと自体がマッチョな体質ではないかと。

私は野球をやっていたので今まで違和感を覚えることがなかったのですが、野球に興味のない人にとっては意味不明だし、それくらいの例えは分かれよっていう圧力を持っており強引に感じます。

また、ビジネス(政治)におけるスポーツ用語というのは野球が相場だったようですが、2019年のW杯以降、急速にラグビーが登場してきたとのこと。

それを踏まえて最近の注目発言を聞いてみると…。

・自民党新総裁の岸田氏「生まれ変わった自民党をしっかりと国民の皆さんに示す」、「総裁選挙は終わりノーサイド。全員野球で自民党が一丸となって総選挙に臨んで行こう」との発言。

野球、ラグビーの合せ技でした。

・後日、岸田氏は首相就任の心境を聞かれたときは、「野球で言うならばプレーボール直後の緊張感を感じています。ぜひ緊張感を持ち、しっかりと取り組みを進めていきたい」と言っていました。

プレイボールと言えばみんな分かるでしょという感覚なのかなと推測します。

なぜ野球で例える必要があるのか。では他の競技に置き換えて、サッカーならキックオフ、相撲ならハッケヨイ、テニスならファーストサーブ直後の緊張感…と言われると確かに違和感はありますね。ですが、そもそもスポーツに例える必要があるのか疑問です。

・本当に生まれ変わったの?

先ほどの岸田氏の発言では、生まれ変わった自民党をアピールしていましたが、放送では過去の政治家の発言を振り返っていて、安倍政権でも全員野球内閣を掲げていたようで、これって全然生まれ変わってないのでは?との指摘には思わず収穫中に吹き出しました。

注目しているとやたらと気になります。

・8番セカンド岸田くん

12日は、いつも12時近くまでやっている「らじるラボ」が10時に中断され、参院代表質問が中継され聞いていたのですが、自民党議員の質問の中で、突如「8番セカンド岸田くん」が2度も読み上げられる事態。

国会が野球場に変わったのかと思いました。。この発言には呆れましたが、おとといの金曜日の放送では、そもそも「岸田くん」は8番バッターではなかったらしいですね。野球を例えに持ってくること自体がどの層の国民を相手に国会議員をやっているのかっていうのがミエミエだという観察も面白かったです。

もう一つ、武田砂鉄さんの話の中であなたの周りにもいませんか?気をつけましょう、という内容がありました。

思い返してみると、会社のいたるところでスポーツの例えが使われていました気がします。

「基本的な作業でのボーンヘッドをなくそう」

「お互いに見合ってポテンヒットさせないよう抜け漏れをフォローしあおう」

最近は新しいプロジェクトが始まるときはやたらと「ワンチーム」「スクラム組んで」というキーワードが異常なほど乱発される

ラグビーにさして興味のない私にとっては、誰か丁寧にスクラムの説明してくれないかなと思ってはいました。。

そこまで例えたいなら、誰もが理解しやすいように「ビジネスにおけるスポーツ用語辞典」を作ったら良さそうですね。

スクラムとは、ラグビーで敵味方が相対した体制で組合うが、ビジネスにおいてはその姿から意見の異なる者たちが喧々諤々の議論をし、よりよい結果を生み出す行動を意味するのである、というような。「8番セカンド岸田くん」を躊躇なく読み上げるような人にはそれくらい自分で勉強しろよ、と叱られそうですね。

別にラジオで聞いたことをもう少し書きたかったのですが、長くなったので終わります。。

10/7に撮った近所の沙流川の様子。

今はもっと山々の紅葉が進んでいます。

先週夕方に立ち寄った二風谷ダムで。

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