地のもの

こんばんは、とらパパです。

最近、日没が早くなってきています。7月は7時過ぎまでは明るかったのに今は5時半にはもう暗くて作業はできません。

農業全般と言うとほかを知らないので平取町での施設栽培(ハウス)のトマトに限定した話にしますが、働くのは明るい時間だけになりますので、日没までに仕事は終了します。これが11月ともなると4時すぎには終わるようです。

但し、何らかの事情で日没までにどうしても作業が終わらない時は最悪ヘッドライトを付けて作業するということもあるそうです。よっぽどの緊急事態です…。

会社員と違いますので何時まで働かなければいけない、という決まりがあるわけではありません。仕事の時間管理は全て自分に任されているので、今日は早上がりで出かけようということも可能です。

先週の土曜日に近くで熊が獲れたということで、私たちも熊肉を頂きました。3月に振内に来てから、様々な方に様々なものを頂いて大変ありがたいです。そのうち地のものと言えるものをいくつかご紹介したいと思います。

①行者ニンニク

春先にWさんのハウス近くの山に採りに行ってきました。行者ニンニクは急斜面に自生しており、滑らないように注意を払い、また冬眠から目覚めた熊に警戒しながらの収穫でした。

これが行者ニンニクです。

料理方法は様々ですが、私たちはしょうゆ漬けと他の野菜とのオイスターソース炒めが美味しかったです。

②山わさび

これも春先にいろいろなところに自生しています。

すりおろして食べます。

普通にワサビとしても使えますが、白飯に乗せて醤油を垂らして食べるのがおすすめということで私たちもトライしましたが、予想以上に鼻にツーンと来て困りました・・・。慣れている方は辛さが足らないように感じるそうです。

③ハスカップ

北海道のいろいろなお菓子にハスカップは使われており、年中食べられるイメージがありますが、本格的に収穫できるのは夏のほんの短い期間だけです。

私達は振内から少し離れたハスカップが沢山自生している場所で大量に収穫することができました。

定番はジャムです。ブルーベリージャムを甘いと感じる方は少し酸味のあるハスカップはとてもおすすめです。

私達は収穫したハスカップは冷凍してあるので、時々解凍してジャムを作って楽しんでいます。

④鹿肉

鹿は本当にどこにでもいます。時々、欲しい方に回ってくるので私たちも頂きました。

いろいろな食べ方があるそうですが、オーブンで鹿肉ジャーキーを作りました。

こんな感じです。

真っ黒になりますが、味はなかなかおいしいです。

⑤熊肉

熊についてはこちらにきてから、たくさんお話を聞いています。熊は町中に現れることはまずありませんが、振内は山がちなところなので、人気のないところにはどこでも熊が現れる可能性があります(ちょっと大げさかもしれません)。

特に秋に収穫する牛のエサとなるデントコーンの畑には熊が良く来るそうです。同じ話を十勝地方でも聞きました。Wさんのハウスの横もデントコーン畑なので、秋はちょっと警戒しているようです。

そんな中、先週初めて熊肉を頂きました。

今回は脂身が少なく、また臭みがほとんどないお肉でした。個体によっても異なるようです。

私たちはバーベキュー的に薄く切って焼いて食べるのと、熊汁を作ってみました。

熊汁です

前者はちょっと歯ごたえがあり、レバーに近い味でした。後者は酒にしばらく漬け込み、生姜とねぎの青い部分で煮て臭みを消し、そのあと野菜(ごぼう、人参、大根、ねぎ、しめじ等)と一緒に煮込んだら肉がとても柔らかくなってなかなか良い仕上がりになりました。

上記のいずれも北海道に来ることがなければできなかったであろう、とても貴重な体験です。これからも新しい経験を積み重ねていきたいと思います。

最後に近くの農家さんで親がいなくなって困っている野ウサギがいるとのことで、見に行かせてもらいました。まだ小さくてかわいかったです。

2匹います。

この野ウサギは家庭で飼えるようなものではなく、カンガルーの子供のように大きくなり、運動能力がとても高いです。家やハウスの周りで良く見かけます。さすがに食べません…。

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