就農を目指すにあたっての経緯②
こんにちは、とらパパです。
本日は午後からお休みを頂きましたのでゆっくりしています。
先週の北海道は夏日で暑く、いよいよ夏が来たかと覚悟していたのですが、今週に入って涼しい日が続いています。
とはいえ、朝が早いためか夜8時半に息子を寝かしつける時に私も一緒に寝てしまうことが多く、ブログ更新のペースが早くも落ちてしまいました。。
今週は写真をほとんど撮っていませんが、日曜日の夕方に家から車で15分強の二風谷湖の遊歩道を散歩してきたので。
湖沿いに白樺などの林があり、長い散歩道になっています。個人的にすごく気に入っています。
今日は先日の続きを書きたいと思います。
就農の決断をするにあたって考えたことはたくさんありましたが、主なポイントは7個ほどありました。今回はそのうちの3つです。
①理想の働き方、生活
②移住に対しての魅力 vs 不安
③農業は自分たちにできる仕事か
以下は私達が聞いたこと、感じたことになりますので、もし就農をお考えの方はあくまで参考程度として頂ければと思います。
①理想の働き方、生活
もし新しい環境で生活するのならどんな場所で、どんな生活をするのが良いかということを考えました。
昨年、私は4月からほぼ毎日テレワークで自宅での仕事でした。今後定着するという話がありますが、私の以前の勤務先はモノづくりをするメーカーですので、いずれはコロナ前に近い出社ベースの勤務体系に戻っていきます。
会社員としての仕事は責任が増えればその分給料は上がっていきますが、それだけ家族と過ごせる時間も減ります。子供が生まれたばかりということもあり、できるだけ家族と同じ時間が過ごせるのが理想だと思いました。
毎日満員電車に乗って長い時間をかけての通勤は時に苦痛でした。また、休みの日には出かけると渋滞するので、外出も腰が重い時があります。 私たちは今まで首都圏や地方都市で生活してきましたが、人混みを離れたところで仕事、生活するのが理想だと感じていました。
仕事と生活圏内が近くて、まとまった休みが取れてその時には自分たちの好きなことができる…理想であれば好きなことを考えられますね…。
また、会社で働く以上、会社と自分の方向性が一致すれば良いですが、そうでない場合に再び会社に自分の人生を決められるのはもうたくさんという思いも正直ありました。それであれば、これからの自分の人生は自分で決めようと。
②移住に対しての魅力 vs 不安
もし会社員であれば会社員であることのメリットを捨ててでも移住を選ぶことに魅力または不安のどちらを多く感じるかは大きいと思います。
会社員であれば毎月給料が支払われます。農家は収穫したものを出荷して初めて売上になります。出荷できなければ収入はありません。北海道でトマトだけをするのであれば収入があるのは5-11月の約半年間のみです。
この期間に1年間生活するだけの稼ぎを得なければなりません。当然ですが、自営業のため農業にかかる経費、税金などの支出をはじめ、お金の管理は全て自分でしていかなければなりません。
生活面においても都市部で生活されている方が平取町に移住することで、今よりも便利になることはほぼないと思います。特に私の住む振内(ふれない)町には大きなスーパー、薬局、病院などはなく、車で30-40分かかります。
ただ、当たり前ですがそこで生活している方はいます。新規就農者の離農率というのも低いです。不便を上回る何かがあるのかと思います。
公私を含めた今の生活に満足しているのであれば、敢えて移住という選択肢を取るのはリスクかもしれません。また、不安が楽しみに勝るようならやはり思い留まった方が良いかと思います。
とはいえ、移住にあたってまずもって不安の方が圧倒的に大きいと思いますので、私たちは不安要素を洗い出して一つずつ解消していきました。
その際に支援センターのUさん、現在の研修先のWさんご夫婦には何度も質問、相談をさせて頂きました。良いところだけでなく悪いところも含めて親身にアドバイス頂きました。
私は現地で様々な農家の方にお話を伺う中で、自分もそこで仕事、生活すると想像して不安よりも楽しみの方が大きくなりました。
移住に何を求めるかは三者三様かと思いますので、このくらいにしたいと思います。
③農業は自分たちにできる仕事か
農業に縁のない生活をしてきた私たちだったので、まず自分たちが農業をする姿を思い浮かべられませんでした。ですので、農業体験を希望していたのですがコロナの影響でそれは叶いませんでした。
ただ、お話を伺った限り、新規就農の先輩たちも元々農業をやっていた方はいらっしゃいませんでした。体験はしませんでしたが、現地を訪問し、お話を伺う中でイメージは掴めました。こちらに来て思ったものと違うというのは今のところありません。
体力面ですが、自分でも調べたりしましたが、普段運動をしていなくとも基礎体力があれば大丈夫、あとは本人(夫婦二人)のやる気次第…という感じでした。シンプルですね。
とはいえ、この先農業を一生の仕事にできるか。ここは難しい命題です。私たちは絶対に農業がやりたかったわけではなく、農業を通じて自分たちの目指す働き方、生活ができそうだという思いの方が強かったからです。
その命題に対しては答えは出ませんでした。正直実際にやってみないと分からないと思うのですが、先輩のお話を聞きながら頑張ったら私たちもできそう、できたらきっと楽しいと感じたことが決断につながったと思います。
次回に続きます。