拠点
“集会所”は今や都会では縁遠くなっているもののひとつではないでしょうか。わたしたちも埼玉や札幌に住んでいたとき、集会所の場所すら知らなかったくらいです。
平取町では“集会所”や“生活館”と名付けられた施設が地域での貴重な会合の場所となっています。
花見、新年会、子ども会のほか、地域での相談事等があるときはフル活用されます。
もちろんネオフロンティアの“本拠地”となるのも集会所になります。
次期研修生の受入体制のこととか、就農候補地のこと、都市部での就農説明会の準備や見学者との意見交換会等、ことあるごとに地元集会所を利用して相談をしています。
わたしたち一家は現在研修生のため、ネオフロンティアのメンバーではありませんが、いろいろな場面で声を掛けて頂いて会に参加しています。
お正月休みを利用して農業を検討されているご家族が見えられました。
日中はセンパイ就農者が地域の案内をしたり、トマト農家の生活等を説明したり。
そして夕方からは集会所でネオフロンティア会長を筆頭にセンパイ就農者の方々との懇親会。
わたしたちも“いちばんホットな移住者”の立場で出席しました。
今さらながら“就農をする”というのは大きな決断だと思います。
転勤、転職とは違って後戻りのできない世界。もどれない橋を渡るようなもの。
この地に住んで、根ざして、生涯を送る。
『ちょっと来てみた』というのではなく、30年後、40年後、50年後の自分たちを設計して、子供たちのふるさとを作って・・・
それだけに検討中の方々にはじっくりと見つめて欲しい。そしてその先にまた縁があるといいなと思います。
そういいながら、ウチのダンナはちょっとちがって・・
平取町の説明を聞いてからわずか2週間ほどで申込書を作っていました。。(なんてせっかちな)
ダンナの中での決断のポイントは、
①農地があって就農できる
②センパイ就農者が農家として生活できている
の2つだったとか。
①は研修期間中は自治体のお世話になり安心していられても、研修終了時に農地が見つからないところが多いとか。『就農浪人』なんてことばもあるらしい。
②は就農しても出稼ぎしたりで自立できないことが多いから。
特に農家の収入はサラリーマンから見ると理解できず、所得を聞いても生活できるかどうかの判断が難しいので、センパイたちを参考にするしかないとか。
その点平取町はいいところだと思います。
就農を目指して来た人たちはほぼ100%就農して農業いっぽんで生活しているのですから。
たしかにいろんな制約はあります。
平取での就農はトマト栽培でかつ農協出荷。
「有機野菜を作ってレストランと独自に契約して・・」とか、
「市場にあまりない珍しいものを作ってネット販売」とかは難しい。
でもたくさんの人が平取(特に振内)に興味を持って、見に来てくれることを願っています。
一度来てみるときっと気に入ると思いますので。
ままこあら