農家の健康について

こんにちは、就農1年目のとらパパです。

トマトの方は後半戦の終盤に差し掛かりました。

今年の北海道は例年にない暑さだったようです。前半は天候が良く、各農家例年以上に好調でいい年になるなぁ…という期待があったのですが、終わらない暑さに人だけではなくトマトも勢いを失っています。

トマトは全国的に9月から10月中旬頃に高値になるため、この時期に出荷できれば収入に効いてきます。値段の低い真夏は高収量が見込めますが、今時期は夏の半分以下の収量で夏と同様かそれ以上の売上が期待できます。

ただ…今年は暑さでトマトも生長の進みが早く、いま出せる玉が全然ない…という悲しい状況が続いています。今は玉が多少残っていると思うので、あと一回でも収穫のピークが来ることを信じて日々管理作業を行っています。

昨年は雨が多く出来が今一つ。今年は暑すぎて今一つ。それに対して、私の親方など実力のある農家は天気に左右されても好成績を収めています。私のような素人農家は努力、経験が足らないと改めて思わされます。

一方、秋は時間ができ始めるので絶好のお出かけ機会となります。最盛期なかなか出かけることもままなりませんが、ようやく私達も週末に札幌近郊に出かけられるようになりました。北海道の秋は短いので、可能な限り楽しみたいです。

前置きが長くなりすぎました…。本題です。

このブログは現在、農家になる決断を控えている方向けに書かせてもらっているのですが、自分が農家としてやっていけるのか…考えれば考えるほど不安になりますよね…。

私達も簡単な家庭菜園さえやったことがなかったので全く検討がつかない状況でした。結論を言えばやる気があって、きちんとした研修を受けさえすれば誰でもやれる…というのが今の実感です。

ただ、農家はまさに体が資本ですので健康であることは何より大事だと思っています。

北海道に限った話ではありませんが、田舎に住む方は近場であっても車移動が多いです。普段から歩く機会が少ない上、冬で雪が積もってしまえば一層歩くこともなくなります。この点で私的には一般的な生活で健康を保つのはなかなか難しいのではないかと思ってしまいます。

トマト農家はこの点では恵まれているかもしれません。シーズンが始まると作業によりますが、日々動き続けている感じです。私で言うと3月中旬以降は毎日二万歩前後歩いており、体重も高校生の時と同じくらいまで絞られてきます。作業に無駄が多いので、効率的になっていくと変わるかもしれませんが…。

シーズンが始まれば朝早く起きて夜早く寝る生活となり、日中の活動量も多く、農家になって良かったことの1つをあげれば、この点かなと思っています。

ではこの健康的な生活をずっと維持できるのか…。これは農家か非農家かに関わらず分かりませんよね…。

ケガ、病気はいつ何時起こってもおかしくないものです。私たちトマト農家は重労働となる作業はほとんどありませんが特に収穫の時、満載になると20kgを超えるコンテナをいくつも運ぶことがあり、腰を痛めるケースを多く聞きます。トラクターや畝立て機など農作業機を扱う際のケガのリスクもあります。

こうしたことが起きたとしてもそれと付き合いながら仕事をすることが必要になってきます。

もし会社員であれば、そのようなことになってもダメージは少ないかもしれません。コロナ禍におけるリモートワークのような形ならなおさらですよね。脱線しますが、私は会社員時代、リモートワークを良いことに毎朝8:45から始まるミーティングに5分前に起きて参加していました。いい制度だな〜と日々思っていました。

脱線失礼しました…。ケガのリスクは農家の方が高いとは思います。しかし、繰り返しになりますが、ケガや病気はいつ発生するか分からないものです。ですので、現在健康であるならばあまり深刻に考えすぎず、農業をやる上ではケガのリスクを考えて慎重に作業を行う…のが良いと思います。

あと、トマト農家は何歳までできるのでしょうか…。これは私が農家になる上で思ったことの1つです。

妻は既に早々に引退したい…と言っていますが(笑)、私としては体が動く限り、75歳くらいまではやりたいと思っています。

当然ですが、農家に定年はないのでいつまでも働き続けることは可能です。ただし、他の方を見ていると今と同じ規模とやり方で70歳を超えてできるかは正直難しいのかなと感じています。

現在の私達のやり方が非効率なのかもしれませんが、シーズンを通しての体力は健康だとしてもそれなりに消費します。画期的なスマート農業の普及がない限りは落ちていく体力に合わせ、耕作面積を減らし、細々と続けていく…のが現実的な気がしています。

また、どのように営農されているかは分かりませんが、働かれている70歳台以上の方は多くお見かけします。

またしてもだいぶ長くなってしまいました。最後に私自身の健康について少し触れておきます。

私の家系は代々、胃がんの発生率が非常に高く、私も40歳になる前から一層気を使っています。農家になる際も保険の見直し、なってからも毎年の人間ドックは必須にしています。

実は今日は札幌まで人間ドックに来ています。回し者ではないのですが、農家になると平取農協から少し補助金が出ますので行ってみようというモチベーションも多少上がります。もちろん、人間ドックを受けなくとも町で一般的ながん検診などは受けられるので、それでも大丈夫です。

いずれにしろ、健康には十分注意して長く農家をやっていきたいと思います。

人間ドックの際の昼食。病院によって様々ですね。

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