1年を通しての気持ちの持ち方

こんにちは。就農1年目のとらパパです。

今年のトマト作りも残すところ2週間を切りました。収穫するのもあと数えるほどで終了です。

最後の1つの玉まで消費者の方々に届けるべく頑張ろうと思っています……。すみません、少し言い過ぎました。ここまで約半年間に渡り育て、頑張ってきてくれたトマトですから、1つでも多く出荷してやりたいという気持ちが強いです。親方からも毎年、最後の最後まで粘るんだよと言われており、ゴールまではやり切るつもりです。

とはいいつつ、収穫は落ち着いてきたので、今日から明日にかけて早めの慰労会ということで家族で登別温泉にきています。北海道に移住してからこの時期3年連続になります…。私は同じことを繰り返すのが好きな性分のようで。

登別にて

今年を振り返るのはまだ早く、またの機会にしたいと思いますが、まずは今年1年家族が本当に頑張ってくれたので感謝の気持ちで一杯です。1年頑張って良い結果が出て毎年恒例のイベントを迎えられれば良いですね。

さて、本題です。

私は今年新しい圃場(ほじょう)で、新畑ということもあり、土のコンディションは非常に良かったと思います。先輩方に聞く限り、今後連作になると思い通りには作ることができなくなるようです。

そのため皆さん土壌改良の勉強をして、土壌消毒、有機物を入れるなど様々な対策を行います。土というのは各農家で状態が違うので正解がなく、自分が一番納得し、現実的にできる方法を行うしかない…。聞く限りそんな感じです。

以前、しっかりした研修を受ければ誰でも農家になれるだろう…という話をしました。それはそうなのですが、地域平均よりも高い収量、成績を毎年確実に達成していくというのはそう簡単ではないと思われます。

毎年、自分を含め家族がベストコンディションで1年を過ごせるわけはありませんし、天候など自分ではどうしようもできないことも多々あります。

私は自分で営農し始めて今年で2年目なので偉そうなことを言える立場ではありません。ただ、私を始め新規就農者はハウスを建てるための投資をし、さらに自分の住まいを構えるための借金をする…という状況の中で、地域の平均くらい採れていれば良い…というのでははっきり言って生活が破綻してしまいます。

就農1年目だろうと常に成績上位を目指して、それを10年継続するくらいの気持ちを持っていないと厳しいかもしれません。お金に関してはそれが現実です。ちょっと言い過ぎたかもしれません。これは私の話なので、どのように就農するか(新築ハウス、中古ハウスの移設や居抜き)によって投資金額が変わってきますので一意見として考えて頂ければと思います。

お金を取り巻く状況は結構厳しいものがあるのですが(繰り返しになりますが、私の話です)、日々のトマトの仕事は楽しいです。

妻にはよく言っているのですが、仕事に追われていない春先から初夏までは毎日無料でディズニーランドやUSJに来ているかのように圃場にいて動き回るのが楽しいです。自分でも時々おかしいんじゃないかと思っています(笑)。

ただ、初夏から秋に入るまでは別です。暑さが増し、仕事量も増えてきます。この時期は楽しさよりも義務感が勝ります。この時期に頑張らなくてどうするの?と自分に気合を入れるような状態ですね…。

忙しさのピークを過ぎれば、また圃場にいる楽しさが復活してきます。

とはいえ、このような気持ちの動きはある程度、自分の思ったようにいっていることが前提であるようにも思えます。全てがうまくいくはずはありませんので、最低レベルの小さな目標を立てて、ここまではクリアしようとコツコツやってモチベーションを維持するのも良いように思います。

また、農家の良くも悪くもあるのは毎年リセットされるところです。今年良かったとしても来年良い保証はないし、逆に悪くても頑張れば翌年良い結果にすることもできます。要は気持ちの持ちようともいえます。

さて、今年ももう終わりです。収穫を終えると片付けが待っていますが、手早く終わらせて旅行に出かけるか、先に出かけて帰ってきてから片付けるか、各農家で対応は様々です。ただ、冬が進むにつれ、日は短くなり今度は寒さとの戦いになり、これが結構辛いのです…。私はできれば前者でいきたいと思っています。

片付けが終われば、第2回慰安旅行。それを目指して今月頑張ろうと思います。

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